ミシン踏みつつ眼をやる窓に 雨垂れの光を引ける瞬時あり    

 

愛車洗う夫の優しい手付


昔なら馬だよこれは」
といいながら

 

 

 

 

  重きは息子軽き嫁の コトコトと頭上の足音あたたかし     登る蟻あり下る蟻あり 丈高き向日葵の太き花茎に     空どんよりと夕虹のたつ 耐えて来し悲しみごとの幾重ね


 





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