図鑑に知りぬニガナとヂシバリ
何といふ名前の草か戻り来て
み空にまあるい月いずるかな
掌の上のお手玉ひいふう夕づけば
仕方なければいっしょに捜す
知らぬかといわれまたかと思いしが
恋しがるのか足裏に土を
いつの日に生きた記憶の遺伝子が
エレベ
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タ
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は真昼を灯し
人の闇五ツ閉ざして上りゆく
壁の小面不適な微笑
静寂は次なる備えひんやりと
鏡拭いて裸身に真向かう
これがわが六十歳かくもりたる
車見送る角曲がるまで
曖昧に笑いて行き先言わぬ子の
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