つじつまあわない明方の夢 |
扉開けし床より吾を見るわたし |
ひと世過ごすか都会のはざまに |
殺されるほど愛されず憎まれず |
屋根に移りてわれを見ている |
ゴミ袋を器用に漁りし鴉が二羽 |
優しき仕種あなたの 手話 |
手の甲をまあるく撫でて愛といふ |
昼下がりの空雨零れそう |
片言のようなピアノがふととだえ |
∫
露 ∫ |